アスファルト防水と改質アスファルト防水の違いとは?それぞれの特徴や施工方法を紹介します

query_builder 2023/10/31
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皆さんこんにちは。東京で大切なお住まいを守るための外壁塗装や防水工事などを行っている株式会社ツカ建です。当社では、高い技術で信頼されるような工事を行うよう日々努めています。

 

さて本日は、防水工事の主な種類であるアスファルト防水と改質アスファルト防水の違いについて説明します。特徴やメリット・デメリット、施工方法の違いを取り上げます。

 

そして、それぞれの防水性能、耐久性、施工性、環境性能、コストパフォーマンスなどを見ながら、どちらの工法がおすすめなのかを考えてみましょう。

 

これから防水工事を業者に依頼しようと考えている方は、ぜひ記事の内容を参考にしてください。

 

 

 

■アスファルト防水とは

 

 

まず、アスファルト防水の特徴、メリット・デメリット、施工方法などを解説します。

 

 

・特徴やメリットデメリット

アスファルト防水は従来から広く使用されている手法で、合成繊維不織布にアスファルトを含浸・コーティングしたシート状のルーフィングを防水工事用アスファルトで張り付ける工法です。

 

アスファルト防水は広い場所の防水工事に適しています。そのため、学校やマンション・公営住宅などの屋上や屋根で採用されることが多い工法です。

 

▼メリット

アスファルト防水のメリットの第一は、実績が豊富なこと。歴史も古く、多くの場所で採用されている工法なので、信頼性も抜群です。防水効果に関するデータもたくさん蓄えられています。

 

次のメリットは防水効果の高いアスファルトを使用していること。建物をしっかり守ってくれます。

 

耐久性もいいです。20年程度は防水性能を維持でき、他の防水工法よりも長持ちします。

 

▼デメリット

アスファルト防水のデメリットは、業務難易度が高い工法があり、経験と技術を持った職人による工事が必要になってきます。

 

そのため、アスファルト防水の実績の少ない業者、技術不足の業者に依頼してしまうと、工事がうまくいかず、施工不良などのトラブルに遭うことがあります。

 

 

・種類

アスファルト防水には、熱工法・常温工法などの種類があります。

 

まず熱工法は、熱を加えて溶かしたアスファルトで2~4枚のルーフィングシートを積み重ね、防水層を作る工法です。

 

熱工法は防水性能では最も優れた工法で、100年以上の歴史もあり、信頼性も高いです。

 

ただ、アスファルトを窯で熱する際に220~270にもなり、独特のニオイが発生し、煙も出ます。火災リスクもあります。

 

そのため、最近は採用する工事が減っています。

 

常温工法は熱を使わずに防水層を作る工法です。施工方法は、ルーフィングシートの裏面にゴムアスファルトの粘着層をコーティングし、複数枚交互に張り合わせて行きます。下地は軟粘着状態になっているので、コンクリートによくくっつきます。

 

常温工法は熱を使わないことから、安全で環境にもいいです。近年では、常温工法が主流になりつつあります。

 

ただ、やや価格が高いのと、熱工法に比べると、防水性能で少し劣ります。

 

 

 

■改質アスファルト防水とは

 

 

続いて、改質アスファルト防水の特徴、メリット・デメリット、施工方法などを紹介します。

 

 

・特徴やメリットデメリット

改質アスファルト防水は、アスファルトに合成ゴムやプラスチックなどを混入することで、防水性能を高める工法です。

 

▼メリット

改質アスファルト防水のメリットは、まずシートの防水性能が向上しているので、1~2層で防水層を形成できること。

 

また、アスファルト防水の熱工法のようにアスファルトを溶融釜で溶かす必要がありませんから、作業の手間を軽減でき、煙や特有のニオイなどの発生もあまりありません。

 

▼デメリット

改質アスファルト防水のデメリットは、炙 あぶ り不足などの施工不良で早期に劣化したり雨漏りが起こったりすることがあることです。

 

施工に当たっては高度な技術も必要です。

 

 

・種類

改質アスファルト防水の種類はトーチ工法・常温粘着工法・機械固定方法などです。それぞれの特徴を見てみましょう。

 

トーチ工法は火(トーチバナー)で裏面を炙って、溶融アスファルトを作り、それを張り付けていく方法です。

 

アスファルト防水の熱工法でも熱は使いますが、それよりも格段に手間が簡略化され、金額も抑えられているので、改修工事でよく利用されます。

 

常温粘着工法はゴムアスファルト粘着層にコーティングした改質アスファルトシートを2層張り重ね積み重ねていく工法です。常温粘着工法では大がかりな施工機器が必要なく、密集地域や挟小箇所での施行もしやすくなっています。様々な改修工事で採用されている工法です。

 

機械固定方法は防水シートを鋼板やビスで固定し、下地とシートを直接接着させない工法です。直接接着しないと、下地の影響も受けにくく、湿気も逃しやすくなります。

 

工事においても、接着剤や防水材の乾燥を待つ必要はなく、機械的に固定していくだけですから、天候が少しくらい悪くても作業を進められます。

 

 

 

■結局どちらがおすすめ?アスファルト防水と改質アスファルト防水の違いまとめ

 

 

アスファルト防水と改質アスファルト防水、それぞれの特徴やメリット・デメリット、施工方法などを見てみましたが、結局どちらがおすすめでしょうか。迷うところですね。

 

そこで防水工事の比較ポイントをまとめてみましょう。防水工事では、防水性能、耐久性、施工性、環境性能、コストパフォーマンスなどの観点から比較するのがポイントになります。

 

まず防水性能では、アスファルト防水が高い効果を発揮。防水層が厚く連続した仕上がりになるため、しっかり建物を守ってくれます。

 

ただ、改質アスファルト防水の場合は、アスファルトに合成ゴムやプラスチックなどを添加し、性能を向上させているので、防水性が劣るわけではありません。

 

耐久性では、改質アスファルト防水のほうが優れています。防水性能を向上させるだけでなく、感温性、耐侯性、耐久性なども良くなっているのです。

 

施工性では改質アスファルト防水のほうが手間が軽減されています。防水アスファルト工事の熱工法のような窯を用意する必要もなく、大がかりな施工機器がなくても工事ができるのがメリットです。

 

環境性能でも改質アスファルト防水工事の方が上。アスファルト防水工事のように窯で高温になることがなく、ニオイも煙もあまり発生しないからです。

 

コストパフォーマンスについては、アスファルト防水工事よりも改質アスファルト工事のほうが価格が高くなっています。ただ、施工がしやすい点や性能自体も悪くないので、おすすめ度は高いです。

 

以上のような点を鑑みると、改質アスファルト防水工事のほうはおすすめ度が高く、実際に採用される数も増えています。

 

ただ、採用される対象が少し違う場合があります。新築工事では、アスファルト防水熱工法の採用が最も多いです。改修工事でよく採用されるのは改質アスファルト防水トーチ工法、常温粘着工法など。

 

ただ、改修工事の場合、建物の特性、すでにある防水層の種類、地域特性により、どの防水工事を選ぶべきかが変わってきます。そのため、防水工法を選択する際は、専門業者に相談することをおすすめします。

 

 

 

■まとめ

 

 

今回の記事では、アスファルト防水と改質アスファルト防水の違いをまとめてみました。

 

アスファルト防水と改質アスファルト防水にはそれぞれメリット・デメリットがあります。どちらを採用するか迷うところでしょうが、記事の内容も参考にしながら専門業者にも相談の上、判断してください。きっといいアドバイスがもらえるでしょう。

 

弊社、株式会社ツカ建では、東京都板橋区を中心に関東で防水工事の依頼を承っています。防水工事や水回りリフォームは弊社の専門分野。住まいの周辺環境やお悩みに合わせて最適なメニューをご提案します。

 

現地調査や見積もりは無料で、施工からアフターメンテナンスまで責任を持って対応。賃貸物件をお持ちのオーナー様や戸建て・マンションをお持ちのお客様など幅広く対応できます。

 

クロス張替えのみなど小規模の水回りリフォームでもお受けするので、お気軽にご相談ください。雨漏り修理や部分工事などはツカ建にお任せいただければ、全力で取り組んで、ご満足いただける工事をいたします。住まいのお悩みごとがあれば、ぜひご連絡ください。

 

 

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